法律事務所とホスピタリティ

本年の当事務所の業務もひととおり終了しました。
準備書面に追われてという状況は回避しましたが、年明けすぐに打ち合わせが立て込んでおりますので、年末年始の休暇をゆっくり過ごしたいと思います。

今年は、9月に入院し、皆さまに大変ご迷惑をおかけしました。
大事には至らず、現在はすっかり回復し、順調に仕事に取り組めるようになりました。

長期入院は初めての経験でしたが、病院、英訳すると「hospital(ホスピタル)」がどういうところか実感するいい経験でもありました。
食事制限中心の治療で、やや疲れはでたものの、睡眠もよく取れて、入院前より体調は良くなったと思います。
退院後、食事制限を自力でやってみようとしましたが、自力では我慢が続かないですね。
病院の治療、施設、医師看護師のサポートあっこそ食事制限もできるものかと思います。
ホスピタルやホスピタリティの語源はラテン語「hospes」で客人という意味だそうですが、病院の語源がメディカル、メディシンなどの医術に関する言葉でなく客人やもてなしと関係する言葉であることに考えされられます。
サービスの内容(医術)よりサービスの提供方法(もてなし)が重要であるということでしょうか。医術は古代は必ずしも治療結果に結び付かなかったというのもあるかもしれませんが。

法律事務所は、「法律」と付くくらいなので、昔からサービス内容たる法律技術や法律知識に、依頼者の方の関心があったのは間違いないでしょう。
ただ人を相手に業務を行う業種として、「法律」サービスをどのように提供するか、問題にどう向き合うか、依頼者の方にどう向き合うか、病院のあり方が共通してくる部分は、やはり多いと思います。

朝ドラ「まんぷく」に登場する「東太一」弁護士の役柄にも考えさせられます。
ドラマ、フィクションなのですが、粘り強さ、愚直さ、依頼者を生かす道筋の見つけ方、ただでは転ばない姿。
これぞ弁護士!と応援しているのですが、人気も出てきて欲しいと密かに応援しています。

「法律家は社会生活上の医師である」
「市民に身近な法律サービス」
法学部生の頃から、試験勉強をしていた頃から、弁護士登録をしたばかりの頃から、絶えず目に耳にしてきたもので、最近は陳腐な言葉と思わなくもなかったのです。
依頼者の方に向き合う場所、依頼者のために智恵の限りを尽くす場所は法律の争点だけでないということを実感する年でした。
入院やドラマのお蔭、だけでなく、日々の業務に日々勉強させていただいた年でした。

来年も皆さま方の変わらぬご支援ご鞭撻を糧に、引き続きよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。

弁護士 中林良太

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