遺言信託 銀行は当てにならない

弁護士中林です。
今日はニュース記事の紹介からです。

銀行が高齢者から手数料を搾取「遺言信託」 弁護士に頼むほうが安値安全
https://smart-flash.jp/lifemoney/127861

弁護士サイドから、若干お手盛り感のあるニュースですが、
銀行による遺言サービスが高値で当てにならないという点は、激しく同意です。

高値というのは、
銀行は100万円以上の手数料を取ったうえで、遺言作成は弁護士に、相続税対策・申告は税理士に、登記業務は司法書士に丸投げ。銀行自体は何もしません。強いて言うなら安心感を売るのでしょうが、公正証書遺言は公証役場が保管するから安心なわけで、銀行はやはり何もしません。
遺言書を貸金庫に入れておけば安全、というのはブラックジョーク。そもそも遺言書(正確には公正証書遺言正本)が手元になければ貸金庫の開扉ができないため、遺言書を貸金庫に入れてしまったら何もできないわけです(正確には再度謄本を取り直す手間と比費用が必要になる)。

当てにならないというのは、
遺言作成の委託を受けながら、相続が始まり相続人間で紛争が生じると「うちでは何もできません」とさじを投げる。
嘘では無くて、銀行がさじを投げて、銀行に見放されて、弁護士に相談に来る依頼者の案件は少なくないです。
そもそも遺言というのは相続紛争を完全に防ぐものでは無く、紛争を見据えて特定の相続人に有利になるように作るもの。
紛争になったら依頼者を置き去りにして逃げだすというのでは、そもそも遺言作成サービスを行う資格がないはず。

遺言作成サービスの化けの皮がはがれる時も近いでしょう。

コラムブログ スタッフが更新中!